日本の夏は蒸し暑い日が多くなるのが特徴で、暑さが増す日にはうちわで扇ぎながら涼をとろうという方も多いことでしょう。もちろん、うちわも夏の風物詩の一つと言えますが、大人の男性や女性におすすめなのが、扇子を一つ揃えておくことです。扇子は日本の伝統的なアイテムの一つです。うちわとは違って、粋な風情を感じられるのも大きな魅力。扇子を日常生活の中にさりげなく取り入れることができれば、艶っぽさを演出することができます。夏のお出かけの際にも、バッグに忍ばせておけば、熱くなった時にも涼し気な時間を楽しむことができますし、ファッションのおしゃれアイテムとしても活躍します。そこで今回は、扇子の中でも京扇子の有名店でこだわりの一品を見つけるコツをご紹介します。

女性向けと男性向けでは特徴も異なる

京扇子の有名店で自分にぴったりな一品を探そうとしても、デザインや素材の組み合わせは無限です。その中からこだわりの一品を見つけるコツは、まずは扇子の種類や特徴を押さえておくことです。普段使いとしてあおいで使うための扇子を選ぶ場合は、女性向き扇子と男性向き扇子があります。女性向き扇子および男性向き扇子では、第一に大きさが異なります。女性向きは6寸5分でおよそ20cm、男性向きは7寸5分でおよそ23cmのタイプが多くなっています。女性向き扇子に用いられる絵柄は、花を題材にしたものなど華やかな雰囲気のものが多いです。そして、竹の部分にあたる扇骨は、オーソドックスな短いタイプと長いタイプが存在します。長いタイプの場合は「短地」と呼ばれ、地紙が短いのが特徴です。 この違いは意匠的なもので、風の強さあるいは耐久性とは、それほど関係がありません。礼装用として、黒留袖や色留袖を着用する際に使う扇子なら、祝儀扇といって黒塗骨金銀扇が適しています。男性用の祝儀扇であれば、和装の場合は細骨白扇を、洋装の場合はモーニング扇を選びましょう。

TPOに応じて最適な京扇子を選ぶ

有名店に並ぶ京扇子は、用途によって最適な種類は変わってきます。例えば、室内に飾っておきたい場合には、飾り扇子と呼ばれるものが適しています。季節などに応じて色々な絵柄があり、自宅はもちろん飲食店などの飾りにも使うことができます。贈り物やお祝いに使いたい場合は、縁起が良いとされている絵柄を選びましょう。また、茶席で使いたい時に選ぶのであれば、茶扇子が適しています。茶扇子は茶道が発展したことから生まれ、「心の結界」を表現しているとされています。つまり、「親しき仲にも礼儀あり」という意味を込めて、亭主に対して訪問者が敬意を表すために用いられています。紳士用の場合は、およそ18cmの長さのあるものが用いられます。この他にも、良い香りを楽しみたいという方には、白檀を使った板扇がお勧めです。透かし彫りが施されているなど、装飾も凝ったものが多く、上品で自然な風合いと日本の伝統を感じ取ることができます。